看護師の仕事内容は?
美容皮膚科で働く看護師の仕事内容
美容皮膚科への転職に関心を持つ看護師が増えています。美容皮膚科で働く看護師の仕事は、大きく6つに分けることができます。美容皮膚科で最初に行われるカウンセリングは、専門のカウンセラーが在籍していない場合に看護師が担当します。カウンセリングでは、希望している施術内容についてのヒアリングや施術にかかる費用の説明などが行われます。患者の不安や疑問をできる限り取り除き、安心して施術を受けてもらえる状況を整えることがこの段階で看護師に求められる最も重要な事柄です。カウンセリングが終了すると医師による診察が行われます。カルテにはカウンセリングの内容が記載されていますが、医師も患者から直接希望を聞くようにします。医師の説明で患者が十分に理解できなかった部分があれば、看護師からあらためて説明することもあります。
施術はすべて医師の指示によるもので、注射や脱毛などの処置は看護師が行うこともあります。手術が必要な処置は医師にしかできないので、看護師は手術のサポートを行います。麻酔を用いる場合は、副作用や血圧、脈拍などに変化や異常がないかを看護師が確認しながら処置が進められます。施術後のダウンタイムや後日に肌トラブルが発生する場合があります。処置内容によってはその場で看護師が対処する場合もありますが、処置の判断も含めてすべて医師に伝えて指示を仰ぐ必要があります。
施設の清掃業務は業者に依頼している場合とスタッフで行う場合とがありますが、ほとんどの美容皮膚科は看護師を含むスタッフが清掃業務をこなしています。
開院前の業務
開院前の業務は簡単な清掃からはじまります。施設内のあらゆる部分で衛生面に注意すべきなのはもちろんのこと、全体的な清潔感は美容皮膚科にとって不可欠な要素です。美容皮膚科の場合は基本的に予約制の診療なので、開院後はその日の予約内容をすべて確認し、患者が来院する前にスタッフ間で情報を共有しておきます。補充が必要なものがあれば開院前に補充するなど、治療や施術に必要な物品の準備も行います。
閉院後の業務
看護師が行うカウンセリングの内容はできる限りその場で記録しますが、記録しきれない内容があれば閉院後にまとめて記録します。
1日の施術を終えた施設は血液などで汚染されているので、清掃作業は念入りに行なわなければなりません。器具類の滅菌作業や使用した物品の補充作業なども閉院後にしっかりと行います。器具類の滅菌作業については、施設内に滅菌用の器具があれば看護師が行い、ない場合には専門の業者が行います。閉院後の清掃と準備を丁寧にやっておくと、次に開院したときにスムーズに業務をはじめることができます。